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2008年8月 6日 (水)

第一話『暗闇』(恐怖レベル1)

(mp3ファイル/3.4MB/3:44)
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第一話『暗闇』(恐怖レベル1)

このお話は、私が中学生のとき、実際に体験したお話です。

夏のある日、私は、2階の自室で、夕刻からうたた寝をしてしまった。
目が覚めると、すっかり日は暮れていて部屋は真っ暗だ。

いったい何時なのかも分からない。
とにかく明かりをつけようと、ベットを降り、スイッチのある壁の方へ向かって歩きはじめた。だが、その直後・・・私は立ち止まった。
誰かに見られている様な気配を感じたのだ。

ただならぬ気配を感じながらも、ゆっくり視線を泳がせてみる。
気配の先には、壁一面の大きな窓があり、カーテンを閉めていないままの窓の外には、うっすらと手すりを見て取ることが出来た。
だが、その風景の中に一つ、異様なまでの存在感を示しているものがある。

それは、

目 だった。

ちゃんと瞼の輪郭がある大きな目だったのだ。

しかし、目以外には何もない。
人の背丈程の所にぽつんと浮いていて、その周囲には、テラスの様子が見えている。
私は無意識のうちに、その目と視線を合わせていた。
人でないことは、状況から把握出来る。では、いったいなに?
冷たい汗が、額から流れるのが分かる。
でも、目をそらすことは愚か、身動きすらとれない。
一瞬だったのかもしれない、でも、とても長い時間に感じられた。

不意に・・・それは、薄れるようにして消えてしまった。

私は、我に返ったかの様に壁まで走り照明をつけると、窓へと突進し、ひきちぎる勢いでカーテンを閉めた。


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星野しずくの
現代版百物語『不思議の館』
http://fushiginoyakata.cocolog-nifty.com

ご投稿もお待ちしております。

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コメント

再開されてたんですね
気付かなかったorz

投稿: | 2008年11月30日 (日) 11:03

>  様

はい♪
移転再開後…ちょっと休憩中なのですが。笑

今後とも何卒よろしくお願い致します☆

投稿: 星野しずく | 2008年12月11日 (木) 19:35

この記事へのコメントは終了しました。

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